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2008.07.03 (Thu)

8. 結局、ただの、(あるものねだりだ。) (前編)

*****

「うぉっ!?」

 自分で泊めておいて哲也のことすっかり忘れてて、メシ食おうと思ったら、ソファの下に、タオルケットに絡まった哲也がいて、すげぇビビった。

 ……コイツ、昨日の夜、ソファの上で寝てなかったか?
 窮屈だって、途中で降りたのかな? それとも落ちたのか? それでよく寝てられるな。

「哲也、哲也、起きろよ」
「……ぅ…んー……」

 声を掛ければ、タオルケットにグシュグシュやりながら、必死に目をこじ開けようとしてる。
 まぁいいか、そのうち起きるだろ。
 コイツ、朝、何か食うかな? ご飯はあるし……まぁ、適当でいいか。

「…………たか…ひさ…?」
「ん? あ? 起きた?」
「…………ん゛ー……起き…たぁ…」

 あー……起きてないな、これは。

「メシ食うか?」
「…………食う……」
「何でもいいの?」
「……ん、」

 一応、返事はすんだよな。起き上がってもいるし。寝起き悪いのに、必死で起きようとしてんのか。
 とりあえずそんな哲也は無視して、台所に立つ。

 適当に卵焼いたり、みそ汁作ったりしてたら、「たかひさぁ…」って、哲也の情けない声がして、振り返ってみれば、顔濡れたまんまの哲也が、これまた情けない顔で立ってた。

「何してんだよ」
「……タオル、貸して」

 あーあぁー、ポタポタ、ポタポタ水垂れてるし!
 何してんだ、子供か!

「タオル…」
「洗面所にあっただろ!」
「だって勝手に使ったら悪いと思って…」
「………………」

 ここまで水垂らしながら来るほうが、どうかと思うけど…。

「いいから、早く拭いてこい!」

 そう言って、哲也を台所から追い出した。



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07:27  |  アスファルトで溺死。  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑
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