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2008.05.15 (Thu)

pray (7)

side:遥斗

 様子のおかしい真琴の電話に遥斗は、だいぶ酔いが回ってきて何の会だか分からなくなりつつある自分の誕生日を祝う会を、こっそりと抜け出した。

 真琴の家に向かうべきか、それとも自分の家に行くべきか、散々迷った挙げ句、遥斗は自分のマンションの住所をタクシーの運転手に告げた。

 もしかしたら、という思うが遥斗には1つだけあった。
 誕生日は一緒に過ごそうと約束していたのだ。
 しかしその直前にケンカをして、仲直りも出来ないまま当日を迎えてしまい、そんな約束、うやむやになってしまったものだと思い込んでいたけれど。



 運転手に1万円札を押し付けてタクシーを降りると、遥斗は急いで自分の部屋に向かった。
 かすかな希望を持って開けたドアの向こうは、漆黒の世界だった。
 焦る指先で玄関の電気を点け、リビングに進むが、そこも真っ暗で人の気配はない。

 やはり真琴は来ていなかったか……そう思って覗いた台所で、遥斗は妙な違和感を覚えた。
 どこか雑然としたそこは、朝出掛けていくときと、何となく違う気がする。

「…、」

 出した覚えのない食器が水切りカゴの中に入っていて、ゴミ箱の中に作った覚えのない料理の残骸があるのを目にした瞬間、遥斗はようやく事の次第を悟った。

「マコっ…」

 確かに真琴はいたのだ。約束どおり、この部屋に。
 1人で遥斗を待っていたのだ。

「何してんだ、俺は…!」

 自分のバカさ加減に、呆れてしまう。これではあのときと同じだ。また、真琴のことを傷付けてしまった。
 遥斗は真琴に連絡を取ろうと、カバンの中の携帯電話を取り出そうとした。

「…ぇ、」

 そのとき、テーブルの隅できらめいたそれに、思わず手が止まった。
 安っぽい、小さなキーホルダー。ただ鍵を渡すのが恥ずかしくて、そんな飾りをつけて渡した、この家の合鍵。
 丁寧にテーブルに置かれたそれは、単に忘れて帰ったわけではないことを主張しているようで。
 遥斗はそれを握り締めると、急いで真琴に電話を掛けた。


 ―――しかし、何度かのコールの後、電話は無情にも留守番電話に切り替わった。



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07:28  |  遥斗×真琴  |  CM(6)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

朝から涙腺が緩んでしまいっ(´_`。)グスン
マコちゃんのけなげさをーーー遥斗!!!!!
ふくあーく反省しなさいっ!ぜぃぜぃ
大野こうこ |  2008年05月15日(木) 07:51 | URL 【コメント編集】

こんにちは

はじめまして
いろいろな方のブログからエネルギーをもらえたら
いいなって思ってます。
ちょっと不安になったこともあったけど、
今は楽しく毎日すごしています。

もしよかったら私のブログにもお立ち寄りくださいね。

http://kittokatu.blog61.fc2.com/
いっつもスマイル |  2008年05月15日(木) 12:13 | URL 【コメント編集】

うにゃーーー!!

マコちゃん…!!!
うう、切なすぎるよぅ…せっかくのはーちゃんの誕生日に…
この二人のラブラブが見れないなんて!!
早く仲直りしてくれ〜!!
イチゴ |  2008年05月15日(木) 20:26 | URL 【コメント編集】

>大野こうこさん

 書きながら、何で私もこんなにマコちゃんにツライ思いをさせてるの?? と何度思ったことやら。。。

 遥斗さん、マコちゃん大好きなくせに、時々マコちゃんより他を優先しちゃうんですよね…。
 早く仲直りさせて、ラブイチャさせたいっっ!!
如月久美子 |  2008年05月16日(金) 08:20 | URL 【コメント編集】

いっつもスマイルさん

 ご訪問有り難うございます!
 ぜひ楽しんでいってくださいvvv
如月久美子 |  2008年05月16日(金) 08:25 | URL 【コメント編集】

>イチゴさん

 誕生日にケンカっていうベタな展開なのに、予想以上のせつなさっ…!!
 はーちゃん、何やってんだよ…。

 早く仲直りしてくれないと、いつものイチャイチャ、ベタベタが書けなくて、こっちもツライっす!!
如月久美子 |  2008年05月16日(金) 08:29 | URL 【コメント編集】

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